80年代のプラモデル,再販された製品、箱絵やパーツ写真,いろいろ集めて製作・作例掲載します[懐プラ120%!]

1/24 日産シルビアS110 ハセガワプラモデル 製作記録& 手順解説

購入月 2024年10月
購入元 地元ホビーショップ(店頭購入) 3,100円(税込)

1979年にデビューした3代目 日産シルビア S110系。
ハセガワ製作所から1/24 プラモデルとして発売されました。
2024年に発売されたので懐プラというわけではありません。 が、当時19歳のころ、学友がこのクルマのオーナーでして、そのころを懐かしく思い出しながら製作、その記録をここに残します。

1/24 日産シルビア S110

 1/24 日産シルビア 1979年 (3代目・S110)

 

日産が生産販売していた2ドアクーペのスペシャリティカー。販売チャネルはサニー系列店。
前モデル2代目S10からデザインを一新し1979年にフルモデルチェンジ。当時の流行スタイルだった角目4灯・直線的なデザインを施し、当時の若者をターゲットとした価格設定、12万台をセールスする大ヒット車になりました。

ハセガワ 日産シルビアS110
Wikipediaより

エンジンは直列4気筒1800cc、1800ターボ、2000cc、DOHC2000ccのラインナップ。クーペではあるが速さを追求したモデルではなくやや重たい感がありましたがDOHCエンジンを搭載したグレードRSは批評家の評価も高いモデルでした。

カタログカラーは「白」。横にSILVIAのロゴが入ったブラックストライプがアクセントとなっておりました。

箱写真
ハセガワ 日産シルビアS110

ハセガワ 日産シルビアS110

ハセガワ 日産シルビアS110

ハセガワ 日産シルビアS110

このプラモデルは「前期型」として生産されています。前期型と後期型の、外観の大きな差異点はフロントグリルの形状。後期型は網目状になっているのに対し、前期型はこの絵のように5つの長方形が連なるデザインをあしらっています。

友人はここにナイトライダーイルミネーションをつけて光らせておりました。

完成写真 [1/24 日産シルビアS110]

ハセガワ 日産シルビアS110

学友の所有車だったため私自身資料はほとんどなく、脳内記憶のみでグレード「LS」を思い出しながら製作しました。

LSと他グレードとの違いは、サイドストライプなし、4速MT、手回しウインドウ、でしたが、サイドガードモールもついてませんでした。なのにつけてしまいました(あとで分かった)。

ハセガワ 日産シルビアS110
ボディカラーはベージュっぽい白がカタログカラーでしたが、私の知るシルビアはスーパーホワイトでした。なのでそれにならいました。
古い車を再現するため艶をあまりださないようにしました。

ハセガワ 日産シルビアS110
ハセガワ 日産シルビアS110
サイドビュー。

ハセガワ 日産シルビアS110
後ろ。

当時を懐古しながら、くすんでヤレた状態、各所にサビ、雨だれ跡、色褪せた黒い樹脂、などウェザリング処理をしました。
ハセガワ 日産シルビアS110

ハセガワ 日産シルビアS110

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ほこり対策に、ダイソーにて入手した透明プラ製ティッシュケース が合わせたかのようにぴったりでした。

逆さにしてティッシュ取り出し口を下にして、1/24プラモデルをおいて、かぶせます。
シルビアが余裕で入るので、他の1/24自動車プラモデルも入ると思います。
下の画像はダイソーよりリンクしているものです。クリックでダイソー公式へジャンプします。

製品レビュー・1/24 日産シルビアS110

とにかく小さいパーツが多い。また、接着面積が少なく固着感がいまいちな箇所も複数ありました。

穴開ける指示が何箇所かあり、ピンバイス必須でした。
ハセガワ 日産シルビアS110

下まわりは、しっかりパーツ分けされてくれていました。(対象年齢を下げる目的等でパーツ数を減らしコスト削減し凹凸表現だけで表現される箇所です)
ハセガワ 日産シルビアS110

車検票デカール。80年代当時もの、現行もの、2種用意してくれています。無鉛ステッカーが懐かしい。
車庫証明票も当時はありませんでしたので時代に合わせて任意選択ですね。ちなみに保管場所標章の義務化は1991年から。
ハセガワ 日産シルビアS110

パーツ写真

日産シルビアS110
ボディ・シャーシ。

日産シルビアS110
足回り系など、黒系統のもの。

日産シルビアS110
室内インテリア関連とホイール。

日産シルビアS110
メッキパーツ、マフラー、インテリア。

日産シルビアS110
クリアパーツ。

日産シルビアS110
デカール、メタルインレット(メッキシール)、説明書。

製作時気になったところ・アレンジ・加工など

前述した通り小さいパーツの接着には難儀します。とくにサイドモールは細いので接着剤のはみ出し対策をせねばなりません。
いろいろ方法はありますが、最薄の両面テープで貼り付けて仮止め状態にし、タミヤセメント流し込み用に使い、接着させました。
ハセガワ 日産シルビアS110

下位グレードはパワーウインドウがない仕様だったので、ドア内側のパワーウインドウモジュールは撤廃、かわりに、パテ削り出しにて手回しハンドルを自作しました。
ハセガワ 日産シルビアS110
(これは仕上げ前の状態)

リアスピーカーは純正スピーカーは使わず、当時流行しどいつもこいつも私も付けていたデカい置き型のものをエポキシパテで自作し付けました。

塗装について

ボディはエアブラシ塗装、スーパーホワイトに近づけるため白にほんの微量赤と水色を足して調合した色を使用しました。水性アクリル塗料を使用。
ツヤ照かりすぎると古さを感じなくなるので、コンパウンド磨きなどは一切おこなわず、タミヤウェザリングマスターのサンドをうっすらとまぶし、ヤレた白を表現しました。
ハセガワ 日産シルビアS110

インテリアは中古車販売サイトの実車写真を参考にしながら色を調合。皮部分とダッシュボードなど樹脂部分には光沢を残し、布地のとこにはつや消し色で塗りました。
ハセガワ 日産シルビアS110

シャーシ部はトランスミッションなどは色分けて塗装、最後にタミヤウェザリングマスターを使って汚しました。
ハセガワ 日産シルビアS110

各部位にサビと雨だれを追加。サビはエナメルカラーを筆塗り、雨だれはウェザリングマスターにて綿棒で描画。車ならではのサビ発生箇所を、車種違えど自分の車の状態をみて行いました。
ハセガワ 日産シルビアS110
ハセガワ 日産シルビアS110

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シャーシ・足回りの組み立て

[1]
ハセガワ 日産シルビア プラモデル S110

説明書に「シャシーとドアとボディに、穴を開けてください」の指示が数か所ありまして、ピンバイスが必須となります。
製造時の都合かな。

[2]
1/24 日産シルビアS110

1/24 日産シルビアS110

トランスミッションと、シャーシの塗装を先に行います。底面は基本色としてタイヤブラックを仕様しました。トランスミッションは別色でややカーキっぽいグレーにしています。

[3]
1/24 日産シルビアS110

トランスミッションを貼り付けます。

[4]
1/24 日産シルビアS110

1/24 日産シルビアS110

マフラーを接着します。裏面からタミヤセメント流し込みのダメ押しをします。

[5]
1/24 日産シルビアS110

燃料タンクを事前に塗ってから貼り付けます。この時点で擦った跡とかのウェザリングをしております。

[6]
1/24 日産シルビアS110

マフラーカッターを接着します。
基本ですがメッキパーツは接着面のメッキをはがしてから接着。

[7]
1/24 日産シルビアS110

1/24 日産シルビアS110

ドライブシャフトを、ここも少し色を替えて塗装して接着します。

[8]
1/24 日産シルビアS110

1/24 日産シルビアS110

懸架装置を接着。ここ外れやすいので瞬間接着剤も使用。

[9]
1/24 日産シルビアS110

後輪側の懸架装置。ショックアブソーバーはカヤバっぽく銀、サスペンションは赤サス仕様にして塗ってみました。

[10]
1/24 日産シルビアS110

ブレーキディスクの中央へポリキャップを1個、それからカバーパーツをしっかり接着させます。

[11]
1/24 日産シルビアS110

1/24 日産シルビアS110

ディスクはシルバー塗装をあえてせず。というのもグレードLSはリアはディスクではなくてドラムブレーキだから。
サスペンションパーツを貼り付けます。

[12]
1/24 日産シルビアS110

シャーシへ。

[13]
1/24 日産シルビアS110

1/24 日産シルビアS110

スタビライザーほかのパーツも接合します。

[14]
1/24 日産シルビアS110

1/24 日産シルビアS110

フロントサスペンションとディスクを貼り合わせます。
こっちはシルバーで塗装。

[15]
1/24 日産シルビアS110

操舵パーツを差し込みます。ここは接着しない部位です。

[16]
1/24 日産シルビアS110

1/24 日産シルビアS110

シャーシの左右のタイヤハウスの穴へ懸架部位を差し込み(接着しない)、
それを固定させる形でフレームパーツを接着します。

[17]
1/24 日産シルビアS110

最後にカバーパーツを接着します。

[18]
1/24 日産シルビアS110

これで下回りの組み立ては完了です。
ページをわけて、メーター、シート、など室内インテリアの組み立てに進みます。

1/24 日産シルビアS110 インテリアの組み立て》